クリニックの経営コンサルを利用時の注意点

1.クリニックの経営コンサルについて

クリニックの経営コンサルについてのお話をします。
これから経営コンサルを頼もうという方をビックリさせてしまうかもしれません。

クリニックの経営コンサルタントの中でも信ぴょう性がないコンサルタントが多数存在します。もちろん良い経営コンサルもいますが。 ここではコンサルの信ぴょう性がない理由を2つあげます。
1つ目は、コンサル自体に実態がない場合があるためです。
2つ目は、コンサルティングした内容の結果や事実について、コンサルタントは責任を持つ必要がないためです。目に見えないもので、かつ責任が伴わないものに費用を請求するのが経営コンサルの特徴です。
そのため、経営コンサルタントと称される方の中には、信ぴょう性がないコンサルタントが一定数存在します。

もちろん上記に該当しない優秀な経営コンサルタントの方々はいると思います。もし、コンサルティングを利用する場合は、「クリニックの健全な運営のために、何をどこまでやって、それをどのように検証してくれるのか」を必ず確認しましょう。

2.経営コンサルを利用しなくてもよいケース

もしあなたが経営コンサルタントに経営や相談を行う場合、どのようなことについて相談しますか?

この質問に対して、明確に答えることができる人は、さほどコンサルタントの必要性はないと思います。 なぜならば、業界と問わず、何を相談した方が良いのかが分からない人が殆どだからです。分かっている人は、そのまま必要な専門家に頼み、必要な業務の依頼をすれば良いのです。

3.頼むべき経営コンサルタントの特徴

開業をして一定の期間までは、その年数ごとにやる内容と見る視点が変わってきます。
最終的には、クリニックの存続のために収支の安定が必要です。
クリニックを支えるのはお医者さんならびにそれをサポートする従業員の業務生産性です。そのため、労働環境の整備が経営上の重要な課題になる場合が多いです。

なので、クリニックが依頼するべき経営コンサルティングは以下の2つを推奨します。

経営管理についてのコンサルティング
労働問題についてのコンサルティング

販売促進については業界に詳しいコンサルタントを利用し、労働者問題については労働者に対する待遇や環境、組織の体制について知見が深いコンサルタントを利用します。
最も時間を割く2つの領域をコンサルティングしてもらうことで、お医者さんは本業に専念ができます。 その結果経営やその他の物事が合理的かつ円滑に進むので、有用性が高いと言えます。

一方で、多くのクリニックを開業しているお医者さんは、特段、コンサルタントに何かをお願いする発想はもっていないことがほとんどだと思います。

そこで「経営コンサルタントに依頼するべきかどうか」の参考に以下のことをご自身でやっているか?をチェックしてください。

4.経営コンサルタントに頼むべきかどうか

経営コンサルタントに頼む前に以下のことを必ずいつも確認するようにしましょう。
依頼後も確認するべきことです。

それは、定期的に1年間を通して、毎月の試算表を時系列に見比べて、収支の推移を把握することです。
ここでの注意点は、税理士さんに任せて終わらせず、まとめたものを自らが理解をするように努めることです。

収支が安定しない場合は、収入と支出に工夫できる余地がないかを考える必要があります。
費用が上がれば、何に費用がかかっているのか内訳を確認し、必要な費用なのかどうかなど、収支の推移を見て、状況を把握することが非常に重要です。

この確認だけでクリニック運営の健全性や傾向が理解できます。
一定の期間までは、バランスよく、最適なタイミングで必要なことを先手で行っていくことが理想的です。家庭の家計簿と同じようなものです。「入ってくるお金と出ていくお金」、「必要なものと不必要なもの」など、現状を把握し、必要なことを見極め、不要なことをやらないようにしましょう。

本業が忙しいのはわかります。しかし大事なことについてはお医者さん自らが管理できるようにしましょう。「税理士や専門家に頼りきらない」という決断が健全なクリニック運営に欠かせない要素の1つです。

この習慣が身に着くことで、長期的に経営の全般について、必要なことを洗い出し、優先順位を決めることができます。その際、打ち手が適切かどうかを判断する一助として、共に当事者意識で考えてくれるコンサルタントを利用すると運営が効率的になるでしょう。

当社は開業から経営までの総合的な領域を担っており、当事者意識をもってクリニックの発展に寄与しています。どこに何を相談すればいいのか?などお困りのことがあれば、是非、気軽にご相談をください。

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