動物病院の経営コンサルを利用時の注意点

動物病院の経営コンサルについてのお話をします。
これから経営コンサルを頼もうという方をビックリさせてしまうかもしれませんが、経営コンサルタントの中でも信用できないコンサルタントが多数存在します。信用できないコンサルが信用されない理由は２つあります。

１つ目は、コンサル自体に実態がない場合がほとんどだからです。２つ目は、コンサルティングした内容の結果や事実について、コンサルタントが最後まで面倒を見ないからです。

このように責任が伴わず、かつ目に見えないものに費用を請求するので、経営コンサルタントと称される方の中には、信用できないコンサルタントが一定数存在します。

もちろん上記に該当しない優秀な経営コンサルタントや各専門のコンサルタントの方々はいると思いますので、全てを否定はしませんが、これはコンサルを依頼したことのある大体の方が感じているのではないでしょうか。

では動物病院や開業医の獣医師さん向けのコンサルティングとは何なのでしょうか。

現在では、様々な販促方法があり、効果も動物病院の特徴によって変わるため、販売促進専門のコンサルタンティングは受けておいて損はないと思います。
動物病院の業界における患者さんの動向や傾向を踏まえたマーケティングや市場調査などのデータを活用したマネジメントについて、アドバイスを行い、コンサルティングした結果、収益性と売り上げが拡大する販売促進のコンサルタンティングはメリットと直接感じることができます。
しかし、そのような販売促進以外のコンサルタントによるコンサルティングについては、相談したい内容とその効果についてよくよく考える必要があると思います。

この質問に対して、明確に答えることができる人は、さほどコンサルタントの必要性はないと思います。
なぜならば、業界と問わず、何を相談した方が良いのかが分からない人が殆どだからです。分かっている人は、そのまま必要な専門家に頼み、考えられる内容の依頼をすれば良いのです。

開業をして一定の期間までは、その年数ごとにやる内容と見る視点が変わってきますが、
最終的には、動物病院として売り上げや収益性の推移の安定が必要となってきます。
そのため、基本的には売り上げに結び付く販売促進と実際に業務をこなす労働力が経営上の重要な問題になってきます。

なので、動物病院が依頼するべき経営コンサルティングは以下の２つを推奨します。

販売促進については業界に詳しいコンサルタントを利用し、労働者問題については労働者に対する待遇や環境、組織の体制について知見が深いコンサルタントを利用します。
最も時間を割く２つの領域をコンサルティングしてもらうことで、獣医師は本業に専念ができて、経営、その他の物事が合理的に効率且つ円滑に進むので、有用性が高いと言えます。

一方で、多くの動物病院を開業している獣医師さんは、特段、コンサルタントに何かをお願いする発想はもっていないことがほとんどだと思います。

経営コンサルタントに依頼する前に以下のことをご自身でやっているか？をチェックしてください。

経営コンサルタントに頼む前に以下のことは必ずいつも確認するようにしましょう。
依頼後も確認するべきことです。

それは、定期的に1年間を通して、毎月の試算表を時系列に見比べて、売り上げや費用の推移を把握することです。
ここでの注意点は、税理士さんに任せて終わらせず、まとめたものを自らが理解をするように考えていくことです。
売り上げが落ちてくれば、販売促進を考える必要がありますし、費用が上がれば、何に費用がかかっているのか。それは必要な費用なのか。その推移を見ようとすることです。

これだけで全体の流れが理解できます。
一定の期間までは、バランスよく、必要な時に必要なことを先手で的確に、施しをいれていくことが望ましいと思います。家庭の家計簿と同じようなものです。「入ってくるお金と出ていくお金」、「必要なものと不必要なもの」など、現状を把握し、必然であり必要なことは先に施しをするようにしましょう。

本業が忙しいからといって、「税理士や専門家に頼りきらない」。
これを軸として、長期的に経営の全般について、必要なことを洗い出し、優先順位を決めます。その際、実際にどのような動きを入れていく必要があるかを共に当事者意識で考えてくれるコンサルタントが傍らにいるのが望ましいです。